マインドフルネスとは
どんな判断もなく
この瞬間に気づいていること
マインドフルネスは次のような言葉で表されています。
「特別な形、つまり意図的に、今の瞬間に、評価や判断とは無縁の形で注意を払うこと」(ジョン・カバットジン)
「自分の意識を今の現実に敏感に保つこと」(ティクナット・ハン)
マインドフルネスの有益性としては、次のようなことが挙げられています。
一般に
慢性の痛みや不安・不眠・恐怖症や摂食障害などの精神的に困難な状況を改善する
学習や記憶、感情のコントロールに関する脳の領域が活性化する
思いやりや共感といった心理的な機能が向上する
交感神経を落ち着かせ、副交感神経系を活性化する
免疫システムの働きが向上する
ビジネス面でのプラス
ストレスの軽減や仕事の生産性の向上につながる
感情のコントロールができるようになり、感情的な判断ミスをしなくなる
思いやりの気持ちが育ち、チームワークが向上する
アイディアが湧く脳になり、創造性が高まる
仏教では〈慈悲の心〉が大切にされいてますが、マインドフルネスの実践の中でも、この慈しみの質はとても重要なものになっています。
ハートはいつもそこにあります。
そしてハートはマインドフルネス瞑想の中で、より育ち開きます。ちょうど私たちの身体もまた、エクササイズによって鍛えることができるのと同じです。
子どもの教育にマインドフルネスを取り入れる動きは、欧米の教育先進国をはじめ
世界的な潮流となっています。
世界の動向、そして学校や家庭で実践できるマインドフルネスを紹介しています。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
*カリフォルニアにあるMindful SchoolsのMindful Educator Essentialsを履修しています。
社員研修、ディケア職員やサークル仲間で、いろいろなところで体験講座を開いています。
(プロフィールページ参照)
海外では教育へのマインドフルネスの導入が進んでいます。学校の先生方や保護者、生徒さんに向けたマインドフルネス講座も行っています。
目的や内容のご希望をお聞きして、講座のスタイルをいくつか提案させていただきます。
ニーズに合ったスタイルを選んでいただきます。
会場、その他の用意はお願いいたします。
詳しいことはご相談の上で決めてまいりますので、どうぞお問い合わせください
●ジョン・カバットジン博士は「マインドフルネスを体験できる領域は、感覚、知覚、衝動、感情、思考、発話、関係性など非常に多岐にわたるため、情緒的な問題に苦しむ人々を援助するのに際して、きわめて大きな可能性をもっている」と述べています。(→医療分野への広がり)
●MBSR(Mindfulness Based Stress Reduction)…1979年にジョン・カバットジン博士によって開発したマインドフルネスを用いたストレス低減プログラム。慢性疼痛、ストレス性胃腸炎、頭痛、高血圧、不安障害などの精神障害まで、幅広い効果が認められました。
●MBCT(Mindfulness Based Cognitive Therapy)…オックスフォード・マインドフルネスセンターで開発されたマインドフルネス認知療法。マインドフルネスと認知療法を結びつけた試みで、うつ病などの精神的な問題を抱えている人のために開発されたものです。
●アメリカのサラ・レーザー博士は瞑想と脳の関連性をMRIを使って調べています。マインドフルネスによって思いやりの心、共感する心が育つことが分かっています。
●2012年、オランダのライデン大学の研究者たちによって、マインドフルネス瞑想が創造性に多大な影響を与えることが実証されました。
●医療分野に限らず、一般の人の心の健康や能力開発にもマインドフルネスが効果的であることがわかり、教育や福祉やビジネスの分野にも導入されてきています。
●スタンフォード大学CCARE(The Center for Compassion and Altruism Research and Education)や、ドイツのマックス・プランク研究所などで、マインドフルネスと慈悲の関係、ストレスと心の健康など幅広い分野での研究がなされています。
●毎年スイスで開催される、世界の経済人が集うダボス会議でも、2012年からマインドフルネスが取り上げられるようになりました。
●グーグル社では2005年頃から瞑想のワークショップを社内で開催、2007年には「サーチ・インサイド・ユアセルフ」SIYというグーグル独自のマインドフルネスのプログラムが活用されています。
●アップル、インテル、ツィッター、ナイキなどのトップ企業が積極的に取り入れています。
●ハーバード大学やコロンビア大学のビジネススクールのカリキュラムにも、マインドフルネスが採用されています。
マインドフルネスとは「今の瞬間に判断を持ち込まないで注意を払うこと」です。
そのマインドフルネスが今注目されてきているのは脳科学の発達とともに瞑想が脳に与える影響が実証され、グーグル社など、世界のトップ企業が積極的に取り入れてきたことが、大きな要因であると思います。
マインドフルネスは学習や記憶、感情のコントロールに関する脳の活性化を促すこと、交感神経を落ち着かせ副交感神経を活性化すること、免疫システムが向上することなどが分かってきています。ストレスの軽減、生産性の向上、思いやりの心が育ちチームワークが円滑になり、リーダーシップが養われる、そうした有効性からビジネス界で積極的に取り入れられるようになりました。
マインドフルネスは仏教などの東洋思想を基盤としたものですが、宗教性を排除したものとして紹介されています。それゆえにどんな宗教の人も、また無宗教の人もマインドフルネスを実践することができるのです。ちょうど現代ではヨガをするために宗教や宗派が問われることがないのと同じです。
私自身が初めて瞑想を知ったのは1980年頃、折しも多くの西洋からのサイコセラピストたちが東洋の内なる科学である瞑想を学び、セラピーの中に取り入れていっていた時代です。
アメリカやインドでの数多くのサイコセラピーの経験と瞑想の修練などを通して様々なエクササイズを学びました。それらを分かりやすく紹介してゆきたいと思っています。
教室やサロン、そしてカルチャーセンターでのクラスでは、参加者が継続して実践しやすい形で紹介することを大事にしています。
マインドフルな状態を深めていくために、静かに一人で瞑想することはとても大切ですし有益です。しかし、その次には普段の生活をしながら、つまり人と関わったり仕事をしたり、さまざまな活動の中で気づきを持つことが重要なステップとなります。
身体と呼吸への気づきのエクササイズは、自分が一人で静かに落ち着いて寛ぐことをとても助けてくれますが、日常生活の中、社会生活を送るときに欠かせないマインドフルネスのエクササイズで特に重要なのが、ハートの働きを大切にしたハートフルネスのエクササイズです。
マインドフルネスのストレス低減プログラムをデザインしたジョン・カバットジン博士も「マインドフルネスとはハートフルネスともいえるものです」と語っていますが、自他への共感や慈しみ、判断を持ち込まない深い受容性を可能にするのは、私たちのハートという場所です。それは、まわりの人々や自分自身と関わる上で大切な役割を持っています。
自分自身が最初にマインドフルネスに出会った頃、このハートの学びはとても大きな助けとなりました。 今でも、このハートの働きなしには、マインドフルネス瞑想を深めてゆくことはとても大変だと感じています。なぜならハートには、マインドフルネスの実践に欠かせない「判断しないであるがままを受け入れる」という働きがあるからです。
寛いで、見守り、判断しないこと―ーこの瞑想の基本を毎回大切に確認しながら、マインドフルネスを継続してゆきたいと思っています。
広島市中区袋町にあるHIEのスペースでは、様々なマインドフルネスのプログラムを体験することができます。
カルチャーセンターでも体験できます。
中国新聞文化センターでマインドフルネスの講座「こころのエクササイズ」
東広島のチューピーカルチャーセンター「忙しい人のためのマインドフルネス」
初めての方でもお気軽にご参加いただけます。
どうぞお問合せください。