マインドフルネスについて

マインドフルネスとは「今の瞬間に判断を持ち込まないで気づくこと」です。

 

心理療法(サイコセラピー)はフロイトに始まり、様々に発展していきます。カール・ロジャーズによって提唱された来訪者中心のアプローチはアロマテラピーや他でのコンサルティング、カウンセリングでも皆さんが使っているものですね。

やがて仏教や道教といった東洋思想が西洋に紹介され注目され、それはサイコセラピーのメソッドにも影響を与えてゆきます。特にアメリカでは1970年から1980年代に東洋思想が浸透し定着、そしてマインドフルネス・コンパッション(慈悲)といった概念が浸透してくることになります。

 

そのマインドフルネスが今注目されてきているのはアメリカの、特にグーグルにおける取り組みがあるからでしょう。

 

マインドフルネスは学習や記憶、感情のコントロールに関する脳の活性化を促すこと、交感神経を落ち着かせ副交感神経を活性化すること、免疫システムが向上することなどが脳科学などの発展と共に実証されたことが大きな動きを生みだしました。

 

ストレスの軽減、生産性の向上、思いやりの心が育ちチームワークが円滑になり、リーダーシップが養われる、そうしたことが分かってきて、ビジネス界で積極的に取り入れられるようになったのです。

 

ヨガがそうであったように、もともと東洋のものも、一度海の向こうに渡って、それから新しいものとして受け入れる、というわけです。

 

マインドフルネスは仏教などの東洋思想を基盤としたものですが、いわゆる宗教ではありません。そうではなくて、もっと科学的なものなのです。だからどんな宗教の人も、また無宗教の人もマインドフルネスを実践することができるー。ヨガをするために宗教や宗派が問われることがないのと同じです。

 

こんな形で、今、マインドフルネスが注目されているのはとても嬉しいです。

私が瞑想に出会ったのが1980年頃、最初にアメリカに行ったのが1984年、そしてインドは1987年。

折しも多くの西洋からのサイコセラピストたちがやってきて、東洋の内なる科学である瞑想を学び、セラピーの中に取り入れていっていた時代です。

 

振り返ってみると、本当にたくさんの瞑想の経験を重ねてきました。紹介できるマインドフルネスのエクササイズは多岐にわたります。

そうしたエクササイズを少しずつ丁寧に紹介してゆきたいと思っています。

自分にとって一番大切なもの、それを大切にシェアしていくことは大きな喜びです。