今年、ミラレパが来たときに、ポルトガルのリスボンでのことをシェアしてくれました。
そのスクールのクラスは荒れていて、勉強に適する環境ではなく、こども達のストレスも大きい。自分の子供が通うそのクラスの生徒たちにワークを申し出た母は瞑想者、メディテーティブ・セラピーに詳しい方です。
学校は実験的に彼女の申し出を受けることにしました。
写真にもあるように、様々なワークが提供され、こども達の表情が変わってゆきます。ワークの結果は大変評価され、その様子を収めたがフィルムの上映が教育委員会にて行われ、たいへん関心を集めたという事です。ポルトガルの、問題を抱えている学校関係者からの問い合わせも多かったと聞きます。
そのフィルムを見たのですが、私も涙が溢れてきました。
とてもシンプルなメソッドです。
私たちも瞑想会でする、感覚に働きかけるワーク、ボディを使ったワーク。
例えば、
クラスメートに少しずつ近づいてゆき、もし相手が離れて欲しいと言えば下がって離れる
目隠しをして、クラスメートにそっと触れたり、音楽に耳を傾けたり、においを嗅いだり、味わったり・・・
身体を思い切り縮ませて、思い切り伸びをして声を出す
「あなたは美しい」と耳元でささやく
そして、子供たちからのフィードバックもあげられています。こども達はとても繊細に、いろんなことを感じて、的確に表現しているのです。
とてもリラックスして落ち着いた
これまでにない体験だった
より相手を尊重できるようになった
これまで気がつかなかったことに気づくようになった
クラスの結びつきが強くなった
など、本当にクリアな真っ直ぐなセンサーを子供たちは持っているのですね。こんなことが学校でシェアされるのは、ほんとうに嬉しい。
そして一人のひとが、たくさんのこども達、まわりの大人たちに、大切なことを分かち合えるのだなぁと改めて強く感じました。