目標を持ちながら中心に繋がること

12月13日は、前回と今回の参加者による「悟りのシンクロニシティ」合同読書会でした。

話題は〈目標〉を持つということと、それに向う際の各々のスタンスについてでした。


フリートークの中では「目標を設定することで、自分の完璧主義がプレッシャーをかけてくる」「実際に目標が達成されることに恐れがある」などといった声がありました。

また、目標を持ちそれに向かうことで、自分の創造的なエネルギーが流れるのを楽しむタイプの人、特に目標を定めずに、何であれやって来るものを受け入れてそれと共に在ろうとするタイプの人、と様々でした。

さらに、目標を設定しながらも、その都度起こる変化に柔軟になりすぎて、当初のゴールから外れてしまう人や、逆に目標に向かう妥協のなさが仇となって柔軟性を失い消耗してしまう人など、実に多様なタイプが窺えました。


「悟りのシンクロニシティ」の第8章 アクション(行動)の鍵には、こうあります。


『的確な行動とは〝気づきを伴って起こす行動”であると、私たちは考えています。

つまり行動しながらも、中心に定まり、内なるサークルの層、本質と強みに触れている状態のことです。(P329)』



目標は外側にあり、そこには時間があります。目標に向かって生きるとき、私たちは時間を生きています。スタート地点からゴールに向かって。


外側の目標にのみ焦点を合わせているときには、往々にして、私たちは時間軸にからめとられて消耗してしまいます。私たちが真にリラックスするのは、私たちが中心にいるときだからです。

そして一方では、瞑想に親しんでいて中心にあることにのみ重要性を置いていれば、外側の生はさして意味のないものになってしまいます。


私には27年来共に暮らしているパートナーがいます。

彼は長年の瞑想者ですが、過去生においても間違いなく、幾度もストイックな修行をしてきたであろう人で、ともすれば中心に入ることに重点を置くあまり、外側の生を忘れがちになるということがありました。

それがひどかった時期には、彼は着るものに関心を持たなくなり、食べることにも興味を失ってゆきました。食欲は減退してどんどん痩せていき、一緒に買い物に行ったり、映画を見て楽しむことも減り『楽しみ』『歓び』という輝きが彼から消えてゆくようでした。

生そのものへの欲まで薄らいでゆくようで、私はとても心配でした。

そのまま枯れ木のようになっていく彼をどうにかしようと、いろいろ試み、彼もまた、自分に起こっていることを理解しようと、あれこれ模索していました。しかし無気力な自分を奮い立たせようとしても、なかなか上手くいかなかったのです。


そんなとき、彼はプラサードの個人セッションを受けました。

セッションの中でプラサードは、彼の陥っている状況は瞑想の古いパターンからきていると指摘しました。そして中心にいながらも外側に気づきを広げるよう、彼をガイドしました。

それは彼にとって、彼の瞑想の旅の上でとても大事なターニングポイントでした。


それからは、気づきを中心と外側の両方にもたらすことを思い出しながら日々を過ごすようになりました。

私たちは、また一緒に出掛けたり、人と会ったりして楽しむことができるようになり、遊びに満ちた感覚を歓び、笑いも戻ってきました。

彼はサトルボディヒーリングとエッセンシャルライフ・コンサルティングのトレーニングを受け、ハート瞑想ティーチャーズ・トレーニングを受け、学びを深めました。

今は新たにハーブティーカフェを開いて、お客様を迎えたり、美味しいランチを作って提供することに歓びを感じていて、また瞑想会を開いて自分の体験を分かち合っています。

内側にあるときの静かさや平安とともに、彩り、歓び、楽しみが加わりました。

生はモノトーンではなくカラフルになり、静だけではなくダイナミックな動がやってきました。


もうすぐ2014年が終ろうとしています。

人生におけるこの一年を振り返るいい時期です。

どのようにこの一年を過ごして来たでしょう?

何を目標として歩んだのでしょう?

この一年の歩みは、何をもたらしてくれましたか?

何を与え何を受け取ったでしょう?

たくさんの分岐点があったかもしれません。

そのときどきで自分が下した決断は、どこに自分を導いたでしょう?

ハートから、自分のこの一年を振り返ってみましょう。


今自分が立っている、この場所に感謝しながら、また新たなスタートに向けての用意をしたいと思います。すなわち中心に帰ること、そして外側にも気づきを広げること。


皆様、どうぞ素敵な年末をお過ごしください!


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